今世間で非常に話題になっているプリンターがあります。それは「3Dプリンター」です。
誰もが一度は聞いたことがあると思いますが、「一体どんなプリンターなの?」「何ができるの?」と疑問に思っている方もたくさんいらっしゃると思います。
実はこのプリンター、「製造現場に革命をもたらすのでは?」とも言われている優れものなんです。この記事では3Dプリンターがどんなものか?、どんな事ができるか?、値段はどれくらいか?といった点について解説します!
1 3Dプリンターとは
3Dプリンターはただの印刷機ではありません。なんと立体的なものを造ることができるプリンターです。
「家で簡単な模型を作れたらいいな」とか「足りない部品を造れたら便利」、「市販されていない型が欲しい」と思うことってありますよね?
家にある普通のプリンターだと写真を印刷できますが、それはあくまで2次元の平面写真でしかありません。高さがある立体物とは違います。模型の写真は実際の模型ではなく、工具の写真は実際の工具ではありません。しかし本当に立体物を「印刷」できるのが3Dプリンターなんです。
その仕組みですが、3Dプリンターでは、溶かした樹脂などの素材を1層1層ずつ積層して立体物を作ります。生地を何枚にも重ねてできるミルフィーユのように、平面上のものを少しずつ積み重ねて高くすることで、最終的に立体物になるというわけですね。
2 3Dプリンターでできること
家庭で模型やアクセサリーができる!
3Dプリンターは家庭で誰でも気軽に使うことができます。
例えば模型やアクセサリーを自由自在に作成できます。市販品を買うのはある意味楽かもしれませんが、オリジナリティーはありませんよね?
でも3Dプリンターなら自分でデザインしたものを形にできるので、例えば「オリジナルアクセサリーを彼女にプレゼント」とか「自分で考えた車や建物のオブジェを制作」ということも簡単にできちゃうんです。
医療現場でも活躍
家庭以外でも3Dプリンターは活躍しています。例えば医療現場です。
少し前に東大病院が3Dプリンターを使ってなんと人工の骨を作ることに成功しました。リン酸カルシウムという物質を使って造った骨は、患者のスキャンデータを使って作成されるので、ぴったり形が合うというメリットがあります。
今後技術が進めば、細胞を積み重ねていって臓器や血管も作れるのではないか?と期待されています。まさにSFの話のようですね。
服もできちゃう
ファッションの世界にも3Dプリンターは顔を出しています。少し前にレディー・ガガが3Dプリンターを使って作ったドレスを着て話題になりました。あのシャネルも3Dプリンターで出力した素材で服を作ったことがあります。
3Dプリンターで一度に服全体を作るのではなく、小さなパーツをたくさん作って組み合わせる必要がありますが、いつか「服のデザインをダウンロードして誰でも自宅でお気に入りの服ができる時代が来る」とも期待されています。パソコンがいじれる人ならオリジナルデザインだって可能ですよ。
ちなみにアメリカのある団体は、24時間でコストわずか4,000ドルの住宅を造ったことで話題になりました。服だけでなく気軽に家も作れるようになる時代がもうすぐそこにまで来ています。いずれ技術が進めば、細胞を「印刷」して衣食住全てが3Dプリンターで出力できる時代が来るかもしれませんね。
3 3Dプリンターはおいくら?
家庭用プリンターはお手頃
「そんなに色々できるんならすごく高いんでしょ?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
でも家庭用のプリンターは実はとっても安いんです。
安いものは2万円台から買えちゃいます。
例えば「ダヴィンチnano」という商品は約23,000円という激安プリンターです。
高いものだと数十万円するものがありますが、簡単なものを制作するなら安いものでも十分です。この値段の安さが3Dプリンターを大人気にしている要素と言えますね。
レンタルという方法もある
ここまで3Dプリンターのすごさを見てきましたが、中には「3Dプリンターって面白いけど、どんなものかまだイマイチぴんとこない」「たくさん使うわけじゃないので、買うのはちょっと・・」と思う方もいらっしゃいますよね。
そういう場合は3Dプリンターをレンタルするという方法もあります。
レンタルだと購入するよりもずっと安い価格で、3Dプリンターを使ったイベントをやったり、急遽特定の物を作ったりする場合に便利です。まだレンタルはメジャーな商売ではありませんが、時間単位で利用させてもらうというスタイルがいくつか見られます。
10分で350円~700円ほどでサービス提供されています。
材料費代は1gあたり10円~30円ほどを見ておくと良いでしょう。ただレンタルの場合は自宅に貸し出すというよりは、施設に行ってそこで使わせてもらうというスタイルが現在の所主流のようです。
4 まとめ
家庭で行う趣味から医療やファッションの現場まで、3Dプリンターが活躍できる現場は限りなく広いです。まだまだ技術が追い付かない所もありますが、近い将来3Dプリンターで製造業界に革命が起きるかもしれませんね。
興味がある方はまずレンタルで3Dプリンターを体験したり、安い家庭用プリンターを購入してみると良いですよ。
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